• Naoki.

I'm on my way.

もう一度見たい景色があるかと聞かれたら

極論

ない。


だけど

もう一度戻りたい国があるかと聞かれたら

ある。


あの時とは違う

あの時に感じた

痛いほどの悔しさを

遥かに挽回できるほどの自分になって

戻りたい。


だから

どこまでも

変化を重ねて

いつだって

今のままじゃいられない。


限られた一度きりの人生の中で

僕は

焦りに近い感覚を覚えながら

常に

未来にしか興味がない。



どうしようもなく崩れ落ちた

あの日に見た情景を

僕は

どうしても忘れられない。


変わらないのは

自分に刻んだ誓いが作り出した

信念だけ。


たとえ

どんなことがあっても

誰にも譲れない思いが

今の僕を生かして

きっと

あの場所にもう一度戻る道を作るはずと

信じて歩んできた道を

今も繋いでいる。




誰かの事情なんて知らない。

だけど

生きるために

手足に傷をつけながら

必死に生きようとする命が

報われないのは

間違っている。


勝手な思いかもしれない。


それでも。


考えるよりも

この気持ちの熱が強く

気付けば

想いを馳せているから。




あの時

名前を聞いておかなかったことを

後悔している。


だけど

君が生まれたその場所に

きっと僕は戻っていく。


そして

二度と会えなくても

君の

あの日僕に見せてくれた

生きようとし続けて傷だらけになっていた裸足が歩んだはずの道を

きっと舗装して

君の後に続く誰かの足が

痛まないようにしたい。




ねえ。

生きているかな。

生きていてほしい。

だけど

生きるために捧げる体が裂けて

心が沼のようになっていないか

心配しているよ。


苦しい中でも

澄んでいた君の瞳が

くすんでいないか

心配になる。



忘れたことがない。

君の代わりに世界を恨んだ。

だけど

それじゃ変わらないから。




ありがとう。

君の命に

感謝している人が

ここにいる。


少なくとも

僕を生かしている君の命は

きっと

君の夢を叶えて

沢山の人が笑う日を連れてくる。



Naoki.