• Naoki.

考えなくなって、感じて、喜んで、泣いた。

『一緒にいられる時に食べたいと思って

この時間を待ってたの』


『んー?

どうして

そう思ったの?』


『。。。どうしてだろ。。

考えてなかった。。』



最近

君は

あまり考えなくなった。


あんなに

練りに練っていたのに。


そしたら君は

随分穏やかになった。




芳醇なチョコレートの香りを口に含んで

君は


『んー。。すごく美味しい。。』と

ハープを奏でるように

高く鳴いて喜んだ。



そんな君から優雅な空気を感じて


『あまり

不安がらなくなったね

あんなに寂しがっていたのに』


って

聞いたんだ。



『あ

そうかも。。』


『なんでー?』


『んー。。

安心感かなぁ。。

愛されてる安心感。。?』


僕は

その言葉を聞いて

君の内側の変化を知った。




だって

僕は君に

大したことはしていないから。


ただ

君が質問してくるから

向き合って答えて


僕の視線の先を

一緒に見ようとするから

ほら

あっちにさ。。

って

指さして見せただけ。


『頑張るから置いてかないで!』

って言うから

珈琲一杯飲む時間

待っていただけ。



全部

君が手に入れたんだ。


ほら

「できない」って

言わなかったよね?


君は

思えば

自分を決めつけることを

していなかったな。。




『時間の使い方は

選択だと思うんだ?

そしてさ

選択とは

捨てることでもあったりする。。』


僕が言ったら

君は

僕の目に見入って

静かに

大きく息を吸いこみ

肩を

膨らませるように上げた。


僕は

君の瞳に視線を置いて


『その選択が大きいほど

たぶん

他を選択できないんだけど

そのほかの全てを選択できなくても

一つを選択するなら

その覚悟は必ず君を強くする

そしてね?

いつか

全てが手に入るようになるんだ

望ましいカタチで』


と続けて


さらに


君の瞳に


注いだ――――




『本当に好きだ』




君は

目を見開いて


瞬き


泣いた―――。




「昨日より今日」を重ねて

君が好きだ。


勇気ある

素直な君が

本当に好きで


真っ直ぐに

傷つくことを恐れない君が

本当に好きだ。



こんな日がくるとは

思わなかったな。。


ただ

夢に

ふわっと描いていた

理想のカタチ。



変わっていく君の

強い姿がこの先

沢山の心に繋がっていくなら

それは僕の本望だから


これからも

どうか

好きでいさせて。



Naoki.