• Naoki.

約束の代わりに、贈り物。

会おう。


確かに僕はそう言った。



だけど

君は

僕が約束できないことを

知っているはずで。


それに

僕の言った季節はまだ先

気配も見せないのに。


君は

僕の好きな色の

レースでできたドレスを見せて

僕の反応を見たんだ。


そして

僕の隣で履きたいと

普段履かない靴を見せて

僕を戸惑わせた。


同時に

それは

君が

どうしても会いたいと

言葉にしなくても

そんな内側のサインに見えた。



強がりな君の口。

だけど寂しがり屋なその心。

条件のない愛を求めて

僕を自由にさせたいと言っては

最後に本音をちらつかせて

僕の自由が君に向かうことを願っている。


だから

少し強引に引っ張りたくなった夜。


頷く君を見て

明日もあると思えた。



ねえ。

約束のできない僕との間に交わした言葉が

君の未来への希望になり

そして君は

それでも確かなものを欲したような気がして

だから

君が望んだ靴を贈ったんだ。


あの日二人でいたガーデンで

また会えたなら

僕も嬉しい。


君が望んでくれるなら

きっと

恍惚とした時間になる。




儚さに身をおく僕と

確かなものを求める君。


だけど

強がって

独りになることを恐れる君の深層を

時折感じるたびに

君への思いを重ねてきたのも事実で。


そして

君の

僕に向けた健気な一つ一つが

偽りだとも思わない。




確かに

君の言う通り

未来は分からない。

それは

僕そのものでもある。


だけど

望んでみて。


無責任な言葉を言うつもりはないけど。


でも

煌めく心でなら

望んでやってくる未来が必ずあることを

僕は知っているから。



Naoki.