• Naoki.

沈黙の中の本音、曖昧なままにして。

最終更新: 2020年11月10日

『あなたは

なんでも

一回受け止めて聞いてくれるのね』


沈黙の後に

突然

零すように呟いた君。


『そうかな』


それ以上は

何も言えなかった。




前触れもなく鳴ったスマホをとってから

君と話した時間に

君は何度も何かを隠して

何度も沈黙をおいた。


僕は

そこに触れることもなく

ただ

君のとる間の

そこに含ませたものを

僕なりに感じていた。




『ねえ

絵に

すごく感情があるよね

いつも』


急にハンドルをきった話の流れに


『えー。

そうなんだ?

めちゃくちゃ嬉しいな』

と言って

僕は笑った。




言葉を

時に

霧にして

気持ちを隠す。


掴めないように

ぼかして

見えないように。


だから

言葉は

時に

まるで

まやかしのようで。


沈黙にこそ

本音が隠れていたりする。



それを

よく知っていて

でも

僕は

知らないふりをした。


君の隠した気持ちを

知る手前で。




繋がりは

いつも曖昧だ。


そして水のように

どこに流れていくのか

どこで流れが変わるのか

分からないもの。


でも

曖昧にしているのは

きっと僕らで。


だけど

出会いというものが

人知を超えたものなら

自然の流れというものを

感じていたい気もするんだ。



Naoki.