• Naoki.

奥ゆかしくも、可憐な水。

選ぶ言葉に

その人の人となりが滲む。


間をおくそのタイミングに

その時の内面を感じられることがある。


だけど

そのどんなものよりも

時に

行動は

言葉を超える。




ある昼下がり

手の中に届いた一枚の写真。

そこに写るシルエットを見て

君に


これを撮った写真

他にもあるかな


と聞いた。


それしかないの


風のように答えた君から


翌日

幾つもの写真が届いた。

僕の望んでいたものだった。


そして君は


これを買おうかなと悩んでて。


そこに行った本当の理由を

隠した気がした。

たぶんに。


だけど

その言い方は

あまりに自然で

僕は

その時間が過ぎるまで

気付かなかったんだ。




少女な君が

ずいぶん大人な顔をする。


さりげない気遣いは

何の言葉を添えるわけでもなく

ただそこに咲く小さな花のようで

粋だなとさえ感じさせる。



直接

ありがとうを伝えたら


それはよかった


と言って

微笑んだ。


ただ

それだけで。


ただ

それだけが

奇麗だった。




しばらくすると

君はまた別の話をする。


そして

まるで水のように

望みを伝えてくる。

具体的で

分かりやすい望みを。


それは

本当に自然で

一瞬の躊躇いも感じさせない。


随分素直な君の言葉は

透明で

真っすぐなのに

柔らかくて

気付けば

可愛らしさが

また

少女に戻っているんだ。




少女と大人を行き来する君。


その多面的な魅力に少し揺れる。


そしてそれは

蜃気楼のような感覚を残し


そうして

君は

僕に

女性の神秘的な

移り変わりゆく姿を見せる。



儚さが美しい

今という貴重な君の時の中で。



Naoki.