• Naoki.

夢を見るんだ。

気付いたら風が穏やかだった。


あんなにはしゃいでいた風は

すでに通り過ぎて消えた。


だから空を仰いだ。


そこにはよく知っている

僕の好きな色が広がっていて

また

安堵する。




時に夢を見ることがある。


それはまるで

現実に入り込んできたかのような顔をして

ありえないようなことを次々と起こして

僕を困惑させるんだ。


そこには必ずヒロインがいて

何かを言っているんだけど

あまりよく聞こえない。


聞こえたかと思ったら

黒を指して白だと言うし

なんだかよく分からない言葉を並べては

茂みに隠れてを

繰り返すんだ。


そして

この最後のシーンが必ず同じで

だから気付く



夢だ


って。




夢か

そうだよな

じゃなきゃ話にならない


僕は夢から覚めるたび

胸をなでおろして

道の続きを歩む。



風は温度を伝えて

触れる感覚は確かで

嗚呼これだこれだ

と頷きながら

ほっとして。




だけど

面白いことに

夢は

僕の遊び心を一層燃やしてくれる。

夢から覚めると

安堵の次に

突然

突拍子もないところに

遊びに行きたくなるんだ。


それでもそれは現実だから

とびっきり楽しい気持ちになる。





さて

出かけよう。


誰を誘おう

どこへ行こう

何を話そう

笑いながら。



Naoki.