• Naoki.

夕暮れ、シーサイド。

難しい話になってしまう

思っていた。


もし

打ち明けてしまえば。



だって


俺らの間には

俺がどうもしてやれない

君自身もどうなるか分からない

大きな問題があって

だから俺は沢山悩んで

未来で痛むことを思えば

思い出を作るべきじゃないのかなって

だけど

そもそも君の気持ちがまだつかめない段階で

どう進めたらいいのかも分からないし

俺自身も初めて感じる感情が幾つもあって

もう

しっちゃかめっちゃかだったからさ


君に会う約束のあの日の前まで。




そして


伝えるつもりはなかったんだけど。




たぶん

あの時

俺らの気持ちは互いに

自分の気持ちに整理がつかないまま

それでも

相手に近付きたかったんだ。


俺も君に

君も俺に。


だから

打ち明けてしまったんだと思う。


俺の気持ちの全てを。


だけど

俺があんなに泣くと思わなくて


でもそれだけ

沢山悩んだし

それでも君に


真っ直ぐに向かっていくことしかできない


ということなんだと思う。




後悔したくない。


何を後悔するかってのは

人それぞれだと思うんだけど


俺は

未来を悲観して今を選択しないこと

これをしてしまったらきっと

一番後悔するから


動いていく君の感情を

ちゃんと見つめていたい。


君の気持ちを大事にしていたい。


一緒にいられる時間を大切にしたい。







打ち明ける俺の隣に

向かいに座っていた君が

勢いよくやってきた。


そんな君から

人の温度と

微かな戸惑いを感じた。


きっと

君の中でも

何かが起こっていて

それは

今までになかった変化なのだろう。







帰り道

二人の耳に

お揃いのピアス

人生初めての。


夜が深まって煌めきが


君の瞳に


うつっていた。



Naoki.