• Naoki.

君にとって、月でありたい。

どれぐらい近付いていいのかなって。


今なのかな―――って


タイミングが

見えなくて。


近付かない方が楽なのかな。。

なんてさ

思ったりもして。


そんな

不安定な気持ちを

抱えながらのやりとり。



そうして

君からの

何度目かの吹き出しで


遠回しな言葉


だから

聞いちゃったんだ


ついさ


『どういうこと?』って。



直後

震えた電話

君からの着信

一瞬躊躇って

でも無視できなくて


出た



君は



激しく泣いていた――――。




その声に

持ってかれる僕の鼓動

高く

大きく鳴って

心臓を叩いた。


どうしようもなく辛そうな君は

まるで

僕に

夜が暗いからって

だけどこの道を進みたいんだって

だから少し照らしてほしいって

そう言ってるようで。


だから

君に伝えたんだ。


『君にとって月でありたい』---。



正午の日差しのようにはなれない僕で

だって

太陽じゃない。。


でも

それでいいと思っていて。


暗闇でこそ

照らせる存在でありたいから。


たとえ

木漏れ日のような

僅かで淡い光だったとしても。




『ごめんね』


君は

また絞り出すんだ。



だから僕は笑う。



ねえ

月は夜にその姿を明らかにして

夜にこそ見つめ合えるんだよ?


いつも太陽のように笑っていたいという君。


そうばかりはいかない人生の

裏で僕に会いに来てよ。




『申し訳ないのよ。。』


『何が?。。』


『申し訳ない。。』


『それが理由?。。』


『え、だって、うん。。』


『じゃあ

会いに行くよ

金曜日

夜に会おう』



Naoki.