• Naoki.

初めて地を踏んだ、小さな裸足に。

こっちだけを向いて歩みを進めてくるその足

どこに辿り着くかも分からないのに

或いは

辿り着けないかもしれないのに。


それでも

泣きながらも

ぐっとこらえる君

切実に願い

震える瞳

見つめる先の僕から

視線を落として


今まで履いていた靴を脱いだ――――。



ゆっくり地面に触れる足

白くてもろそうな


地について振り返らない裸足は

キュッと

痛みで小さくなって

立ち止まり


その姿

痛いほど愛おしくて

手を出しそうになる。



でも

君は

大きく深呼吸して


『変わりたい』---。


空気に乗せて

また

その足を

大きく

差し出す。




明日の君を見たくて

今日の君を愛してしまう。


時に僕の方が

気持ち

マーブル

不安定に揺らめいて。


それでも君は

真っ直ぐに

差し出そうとしている

裸足の覚悟。


だからこそ僕は

君との時間を

はやめたくなくて。


ゆっくり

じっくり

蒸らしたいのかも。



きっと

もっと

深みをもたらせて


ずっと

もっと

長く香るように。



Naoki.