• Naoki.

僕が僕を選んだのは、生きることを選択したということ。

生まれながらに孤独だった。

でも

それは

生まれながらに自由であることを伝えた。


幾つもの国の間で

相反する常識の中に置かれた。

でも

それは

自分なりの生き方を確立せよと伝えた。




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そして自分自身の存在意義と価値



これらを

7歳の頃から考えていたと思う。




どこに行っても

人々は

マジョリティが正義だと主張した。


だけど

誰かの言う「当たり前」は

別の場所に行けば

当たり前ではなかった。


もちろん

僕にも当てはまらないものたちだった。


だから考えたんだ。


人は

置かれた場所で

思考や常識や習慣が決まるのなら

僕は放浪人の運命だから

どこにも当てはまらないんだなって。




しばらくして

誰かが

当然のように

僕を指して「はみ出し者」だと言った。


「人の幸せ」を

淡々と僕に説いて

だけどその人は

僕の生きてきた道のりや

僕の感じてきた世界を知ろうとはしなかった。


つまり

「それ」が僕に当てはまるかどうか

考える余地すらなかったわけで

同時に僕は

多くが望むことを知った気がした。


それが

その多くの本心かどうかは別にして。




ときに誰かは

自分の気持ちを解ってほしいと

自分の立場を汲んでほしいと

感情を爆発させた。


一方で誰かは

他の誰かのせいにして自分の気持ちを押し殺した。

そしてその他の誰かを恨んでいた。


僕は

どちらに対しても疲れた。


僕の居場所ではないと感じたんだ。







マイノリティな価値観からくる言葉は

きっと

多くを不安にさせるのかもしれない。


或いは

変わり者で

または頑固者なのかもしれない。




だけど

ただ

僕は

何にも囚われたくないだけ。


僕の持つ

たった少しの価値観以外の

その何ものにも。


誰が作ったのか分からない「それ」に

従えないことが頑固者になるなら

頑固者でもいい。


ただ

自分の感覚に柔軟でいたい。







僕が

科学者だったなら

どうだっただろう。


或いは小説家だったなら。


それとも

医者だったなら。


何かが大きく違ったかもしれない

可能性は確かにある。




でも

僕は画家で

そのどんなものとも同じように

自分なりにこれをモノにしている。


僕は

様々を感じていたい。


それが僕の酸素で

僕を生かしているから。


感覚を縛りたくないんだ。

口と鼻をガムテープで止められるようなものだから。




僕は「普通」になれない。

分かってる


「安定」が

僕には「不安定」であることに

気付いた時から。


流れることこそ安定で

様々を感じていられる状態こそ安心なんだ。


だって

生きてることを実感するから。




例えば

愛をとっても

好きの意味も

自由の意味も

誠実さや

誠意のカタチさえ

きっと

だいぶん

多くが見たことのない色だ。




それでも

僕は


人種

格差

性別

文化

常識

規律

秩序

正義


様々な事に対して

処変わればこれまた変わることを知りすぎて

そしてどこのものにも染まることができなくて


僕は

僕でいることを選んだ。


誰からも理解されないリスクを背負っても。


でも

誰よりも

僕が僕の理解者になった。







僕が自由であること。

それを僕自身に許すこと。

何にも縛られず

生きることを謳歌すること。


それは

僕が僕に

僕として

この運命を背負うしかなくても

それでも両手広げて生きることを

許したということ。


生きることを選んだということだ。







環境のせいにしては

誰かのせいにしては

生きてくることなんてできなかった。

いくらでも

息を止めるチャンスはあったくらいに。


だから

誰かに理解されよう

受け入れてもらおうとすることを

やめた。


切迫した中

たった一つしか守れないとしたら

何を守るだろう。


僕は

僕の自由を守った。

そのために

どんなに痛くても。


どうせ

生きることは

どう転んでも痛いんだ。







そしてね

今となっては

僕が選択してきた全てを

正しかったと思えるんだ

やっと。


だって

今描いている絵が

一番気に入っている。


これ以上の理由はないだろう。




唯一

自分に正直でありたい。


自分にだけは

正直に生きていくこと。


これが

僕にとって

生きていくということだから。




そう


正直に

真っ直ぐに

それでいて煙のように

夜の霧のように

変わりゆく季節の色のように

常に儚く欲していたい。


これからも

生きていくんだ。





Naoki.