• Naoki.

どうして、僕と君では、こんなにも涙の理由が違うんだろう。

僕が

心君に向けて泣いて

そして

君も

君のために泣いていた。


そんな

向き合えず

すれ違い続けた時間の中で

僕の感情が得た欠片たちは

僕らの関係をどうするべきか

君の見えない心を

どう認識するべきか

考えるには十分な量が

集まってしまったから


静かに

言葉を紡いだんだ。




僕の愛は君に向かっていく。

黙っていてもそうで。


だけど

君の口にする愛は

僕に向かってきているようで

まるで幻で。



それでも

そこにあると信じて

見えていると思おうとしてた。


でも

確かに触れようとすると

指の間をすり抜けていってしまうんだよ。




愛し合いたいと言って泣いた僕


愛が分からないと言って泣く君


あまりに交わらない気持ちに

共有できない涙の温度に

途方に暮れた心


熱は

こみ上げてきて

胸のあたりにつかえたら

息苦しかった。




君に

「特別」になってほしかった。


きっと

たぶん

そうなんだと思う。


そして

君も

それを切実に願った。


それなのに

叶わないことがあるって

僕たちは

知ったんだ。


そういうことだよね?。。




数えきれないほどの夜に

耳に残るほど君が泣いて

僕は

何度も

ため息に静かな涙を混ぜた。



何度も

繰り返し

君にすがられて

その度に積みあがった情は

いつしか

僕の中で愛に変わっていた。


だから

何度も立ち止まって

何度も向き合って

何度も感情的になって

何度も抱きしめたんだ。




だけど

君は

君のために僕が好きで。


君の言葉が

君の心からではなくて

君の思考から出てきた言葉だと知って


それは

溢れるほど言葉を伝え合った時間の分だけ

目一杯愛を交わしてきたと思っていた僕には

あまりにも残酷な事実だった。。





ごめん

僕は

やっぱり

愛し合いたい。。


愛し合いたいんだよ。


心で満たされた

感情溢れる瞳を見つめていたい。。



だから

今夜

張り裂けそうに痛む気持ちで

僕らが築ける関係はここまでだと

感じているままに

君に伝えたんだ。


君は

黙って聞いて

また

ボロボロと泣いた。



君は

本当によく泣く。


それだけ感情があるのに

どうして

愛だけが

君の中でうまくカタチにならないんだろう。。


聞いても答えが返ってこなかったんだっけ。。


だから僕は

君を覗き込んで

他に気になっていたことを聞くことにしたんだ。




『ねえ

一つ聞いてもいい?

悲しい?』



『悲しい。。』



『そうなんだ。。

よかった。。


一度くらい

感情を重ねたかった。。』



『今まで一度たりともなかったのね。。

私が向かないから。。』



『君は

あったと思うの?。。』



『。。ううん

思えば

なかったね。。』



『。。じゃあ聞くなよ。。』



『ごめんなさい。。』





もちろん

また会おう。



それまでに

僕の

君への気持ちを

今までとは少し変えて


これはこれで

って


なれるように


それで

縁が続いていくように


愛のカタチを変えてみる

努力をしてみるよ。



Naoki.